鹿角市市議会議員 みやの和秀 

鹿角市市議会議員 みやの和秀の活動内容などを紹介します。

令和4年第2回鹿角市議会定例会一般質問 ⑩

9 自分の命を守れる防災について

本市河川(米代川)上流部は森林の過度の伐採や土砂崩壊等により、元来持っている

森林の保水力が極度に低下しており、そのため線状降水帯や強風等で一気に災害が発生

する恐れが高まってきている。そこで求められるのは、早急かつ的確情報の提供、地域

(地区)ごとの避難場所の確保、自分の命は自分で守れる行動であり、これらが市民に

浸透しているのか伺う。また、災害弱者対策にはどのような対策が取られているのか

伺う。

 

(市長答弁)

 自分の命は自分で守れる行動の浸透につきましては、

 本市では、市民に対する防災情報の提供は、メール配信サービスや防災ラジオなどに

よって行っております。

 メール配信サービスの登録者数は、2月末現在、7,439人で、平成31年3月末からの

約3年間で608人増加するとともに、防災ラジオの貸与台数は、2月末現在、2,541台で、

同じく約3年間で417台増加しており、市民が自ら防災情報を得ようとする意識は

高まってきているものと捉えております。

 また、自主防災組織の育成支援により、昨年度末時点の組織率は6割を超えたほか、

自治会や自主防災会から参加いただいた地域主体の総合防災訓練などの実施により、

災害時に自分の命は自分で守るという意識の浸透が図られているものと捉えておりま

す。

 さらに、今年度中に全戸配付する総合防災マップには、各種ハザード情報に加え、

新たに早期の自主避難を促す避難行動判定フローや、自分の行動を確認できるマイ・タ

イムラインを掲載いたしました。

 このマップは、今後、出前講座などでも積極的に活用していくこととしており、情報

収集や避難先、避難のタイミングのほか、家庭での備蓄や非常持ち出し品の準備などを

広く周知することで、市民の防災意識を高め、災害時に市民自ら的確な判断と行動が

取れるよう取り組んでまいります。

 災害弱者対策については、市では、自治会長と民生委員から協力いただき、75歳以上

の高齢者世帯や身体障害者手帳の1級から2級を有する方などで、自主避難が困難な方を

対象に避難行動要支援者名簿への登録を進めております。

 名簿への登録者数は、2月末現在で1,262人となっており、避難の際には、登録に合わ

せて作成した個別避難計画に基づいて、地域の支援担当者が対応することになります

が、災害の規模や状況によって対応が困難な場合は、消防や警察などの関係機関と

連携して対応してまいります。